フェイジョアーダを食べよう!
2018年07月31日
猛暑日が続いていますね、
今回は暑い夏を乗り切る、ブラジルのスタミナ料理の代表選手「フェイジョアーダ」をご紹介します
ブラジルを代表するお料理・フェジョアーダは黒いんげん豆とお肉のシチュー。
人種の坩堝と言われるブラジルは、世界各国の食文化の影響が色濃く、
逆にブラジル独自のお料理となると、案外見かけないものです。
ですがフェジョアーダは違います。
ブラジル料理の代名詞として、サンパウロやリオ・デ・ジャネイロにある五つ星ホテルのレストランや、
下町の庶民的な食堂でも、そしてブラジルの人々の家庭でも、食べられ続けているまさしくブラジルの味
フェジョアーダはとてもボリューム豊かなスタミナ食
それは作り方を見ても一目瞭然です。
お豆とお肉の美味しさや栄養素を、まるごと煮込む雰囲気は、日本のカレーに近いかもしれません。
ですが、煮込む具材は、珍しいものばかり
まず、メインの黒豆。
お正月によく食べられる日本の黒豆は、大豆です。
タンパク質が豊富で煮崩れることはほとんどありません。
一方、ブラジルの黒豆はインゲンです。
白アンの材料に使われている白豆の黒いもの、と考えるとイメージしやすいと思いますが、
タンパク質は少なく、でん粉が豊富。
栄養素で分類すれば、大豆よりもお芋に近い豆で、煮崩れも起こります。
さてお肉類の紹介です。
先ず欠かせないものが、ブラジル式生ソーセージのリングイッサ。
生のままお豆と一緒に煮込むのではなく、水と油を入れ別のお鍋で炒め煮にします。
同じよう下ごしらえするのがベーコン
ブラジルでは特に皮付きベーコンが特徴的です。
さらにはブラジル式干し肉(カルネセッカやシャルケ)も、十分に塩抜きをしてから煮込みます。
干し肉類と一緒に煮込むのが、燻製にした豚の耳や尻尾、足、月桂樹の葉。
これらと 干し肉を煮ているお鍋に、別のお鍋で煮ていたリングイッサやベーコンを煮汁ごと加え、
そのお鍋とお豆のお鍋もドッキング。
具から沁みだすダシやコクが、すべて洩らすことなくいただけるわけです
日本国内では、豚の耳や尾の燻製は中々入手しづらいので、
その分を干し肉と燻製したリングイッサのカラブレーザ・デフマーダで補って作るのがおすすめです。
フェジョアーダには定番の付け合せ料理があります。
コラードグリーンという青菜のソテー、
マンジョッカと呼ばれるキャッサバ芋のフライ、
同じくマンジョッカの粉末を油で炒めたフリカケ、
そしてご飯もニンニクと油で炊いたブラジル式ご飯となります。
オレンジをお口直しのデザートに添えれば、ブラジルのセット・メニューができあがり
さていかがでしたでしょうか、
見た事も食べた事も無い人にとっては
自分で作るのは慣れずに少し苦労するかもしれません。
ラテン大和ではそんなフェイジョアーダもお母さんの変わりに手作りしています
温めるだけで本格的なフェイジョアーダをお試しいただけるので、
暑い夏を乗り切るために、ぜひ食べてみてくださいね